如月(2月)【梅と椿の小紋(昭和44年)・流水に椿の名古屋帯(昭和44年)】 | 着物レンタルあき

2011年5月に最終回を迎えた、「昭和の着物語り・今よみがえる90年前の色彩」では、栗谷家に伝わる大正から昭和初期の着物をご紹介いたしました。
引き続き、2011年7月より昭和40~50年代を中心に「昭和時代の着物」をご紹介して、はや1年が経過いたしました。
2012年7月からは、昨年ご紹介した帯には着物を、着物には帯を合わせてコーディネートした形でご覧頂きます。

【昭和の着物語りー季節の特集】

如月(2月)【梅と椿の小紋(昭和44年)・流水に椿の名古屋帯(昭和44年)】

安部麗子(あき渋谷店店長)所蔵

 本格的な春にさきがけて咲く梅の花がほころび始めました。
かすかな芳香を放ち凛とした梅の佇まいに見とれる時があります。

 今月ご紹介する小紋は、若き頃、お茶の稽古やお花の集まりに度々着用した、白地の一越に季節の花、梅と椿の模様です。

 線描きの梅の花で埋め尽くされた中に、椿の花が控えめにのぞいています。
水面に梅の花と椿が一面に浮いているように想像させられ、花筏のような趣を感じさせられます。

 合わせた帯は流水に椿の模様です。
 本来着物と帯は柄がかぶらない方がよろしいのですが、この帯を合わせることにより、流水に浮かぶ梅の花と椿のイメージが更に濃くなるような気がして
コーディネートしました。

◆全体の着姿図です。

◆バストアップです。
 帯締めはからし色の御嶽、帯揚げは同色のちりめんです。

◆拡大図です。
所々梅の花芯には、手作業で金泥が掃かれています。
梅の香りが匂いたつような雰囲気です。

◆帯姿です。

☆弥生3月は、「有松絞りの小紋」に「流水に春蘭の名古屋帯」をご紹介いたします

☆過去の「昭和の着物語り」はこちらから

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