霜月(11月)◆【三歳・七歳祝着】昭和45年~50年 | 着物レンタルあき

2011年5月に最終回を迎えた、「昭和の着物語り・今よみがえる90年前の色彩」では、栗谷家に伝わる大正から昭和初期の着物をご紹介いたしました。
引き続き、2011年7月より昭和40~50年代を中心に「昭和時代の着物」をご紹介して、はや1年が経過いたしました。
2012年7月からは、昨年ご紹介した帯には着物を、着物には帯を合わせてコーディネートした形でご覧頂きます。

【昭和の着物語りー季節の特集】

霜月(11月)◆【三歳・七歳祝着】昭和45年~50年

安部麗子(あき渋谷店店長)所蔵

今年は夏の暑さや台風など天候が不順でした。今月は小春日和が多いことを願っています。

茶人正月と称される炉開きは11月4日に行われました。

お懐石とともに、栗と柿そして粟ぜんざい、亥の子餅など炉開きならではの御菓子を頂き、今年も社中全員が無事にこの日を迎えられたことを喜びあいました。

今月ご紹介するのは思い出深い娘たちの着物です。

◆赤地友禅三歳被布セット

昭和43年生まれの長女の祝着です。

昭和46年のお正月、自宅の庭でのおばあちゃまと長女です。

◆水色地友禅三歳被布セット
 昭和46年生まれの次女の祝着です。

この着物は、初めに次女の初節句を祝い、長女とお揃いで誂えました。
友禅1反で姉妹の着物が出来ました。次女の三歳祝着はその時の着物を被布に縫い直し、姉の着物を合わせて被布セットにいたしましました。

◆総匹田絞り加賀紋入り七歳祝着

三つ紋は帯の色彩に合わせて、安部家の家紋丸に三つ鱗の加賀紋をいれました。
五つ紋にしたかったのですが、子供は肩揚げで隠れてしまうため三つ紋にしました。

ぽっくりは、伊藤丸菱染物店の伊藤さんが京都の「伊と忠」で舞妓さんのぽっくりと同じ形の子供用を調達して下さいました。

最近はおはしょりを整える着付けが主流ですが、子供の着物はふっくらとした腰上げが可愛さを増します。

親戚の結婚式での姉妹です。次女は長女の三歳祝着を着用しています。(明治記念館にて)

☆来月は「多摩結城に辻が花染名古屋帯」をご紹介の予定です。

☆過去の「昭和の着物語り」はこちらから

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